旅行社の宣伝文句トロピカルフルーツ

 NHKのニュースによると今年の連休はアジア方面を予定する観光客が大幅に増えている

との事ですが マレーシアはもとより旅行社がアジア近隣諸国のツアーを扱う際“南国

のトロピカルフルーツを存分に味わってみましょう”などと宣伝しています。 

しかし果物全体の種類の多さと味の点から日本に優る国はありません。 

確かにスイカやマンゴー、パイナップル、メロンなと信じられない値段で店頭に並んで

いますが 正直言って是非味わってみて下さいとまでは言えません。 果物に限らず

食文化の歴史の深さは 中国を含む東アジアがずば抜けていると思います。タイを除く

東南アジアは戦前からヨーロッパの植民地支配を受けていますから 食文化を含め継承

すべき多くの文化が途絶え食物に関しても お腹が膨らめばそれで善しと言う苦しい時代

のがつい最近まで続いたからでしょう。 

 

 マレーシアは東南アジアの小国(人口は日本の1/4)ですがイギリス植民地時代ゴム園

労働のためのインド人とスズ採掘のため移住してきた中国人 それに大昔からのインドネ

シア系と土着のマレー人の多民族国家ですから 食堂街のメニューは多彩でここの生活に

少し慣れた人や若い人には楽しめるのではないでしょうか。 チリ(唐辛子)とココナッツ

ミルク それに血液をきれいにすると言われるタンバリンの球根の黄色い粉を混ぜたスープ

で煮込んだ魚、肉そして野菜の料理はマレーメニューの定番です。 日本人には朝っぱら

から辛いものは抵抗がありますが 朝食の定番はナシレマというココナッツミルクを混ぜて

炊いたご飯に ゆで卵、煮干、キューリ、それにピーナッツを乗せ 味付けに煮干、

ニンニク、玉ねぎ、唐辛子をすり潰したサンバと言うどろりとしたたれを絡めて食べます。

味は全く異なりますが食材を見るとご飯、卵、豆、野菜そして小魚と何か日本の朝食の食材

に似かよっています。 マレー料理で一番ポピラーなのがサテイと呼ばれる焼き鳥です。

ただ日本の焼き鳥との違いは すりおろしだピーナッツと乾燥えびに砂糖を加えた甘ったる

いタレで 個人的には少し甘すぎる気がしますが人によっては結構評判が好い様です。

 

 インド料理には皆様ご存知カレー料理 いろんな種類のカレー粉をベースに 香り付けを

含めた木の根っこ、枝、葉っぱのスパイスをふんだんに入れた 本場インドのカレーが堪能

できます。 数ヶ月前NHKの番組で見た記憶がありますが、日本風にアレンジされたカレ

ーは日本在住のインド人もおいしいと言っているように 日本のシェフは天才的な才能が

あるような気がします。 そう言えば日本の昔のコマーシャルに インド人もびっくりと言う

フレーズがあった事を思い出します。カレー料理の他にはやはり朝食用にロッテチャナイ

という非常にポピラーなメニューが有ります。 小麦粉を水で練って麺にするのではなく 

極限まで薄く延ばしたものを折りたたんで鉄板で焼きカレーの汁に絡ませて食べるという 

ごく素朴なものですが それ故毎日食べても飽きないのだと思います。 ご飯に味噌汁、

トーストにバターといったところでしょう。 昔私も一人でいる時は良く食べたもので 

レストランでは人種を問わず何時も朝は大変賑わっています。後は我々日本人が口に出来そう

なものにタンドリチキンという 丸ごとの鳥を大きな釜で宙釣りしたまま焼き カットして

ゆずを掛け漬け汁を付けて食べるという簡単な料理があります。 この付け汁は非常に凝って

おり結構いけます。 

 

 最後は皆さん良くご存知の中華メニュー この国の中国人には出身別に関東、福建、客家、

海南、潮周人 それにマレー人との混血のニョニャと呼ばれる人々がおり 彼らのバライテー

あるメニューが楽しめます。 特別なパーテーなどで食べるお店は日本の中華街と余り差は

無いと思いますので説明は省きますが 我々庶民が行く一般的な場所でお勧めはと言うと 

実は私も日本にいるときには全く知らなくて これは美味い思った料理にバクテーというのが

有ります。 漢字で肉骨茶と書きますが 骨付きでしかも皮まで付いた豚肉を薬草=ハーブ??

と一緒にグツグツ煮込んだもので 日本から出張者が来ると朝の出勤前に安上がりな朝食と

して良く案内したものでした。 中にはこれを催促しだす上司も現れた程ですからたしかに

美味しいのでしょう。 赴任して数年間はクアラランプール市内でしかこういうお店を知ら

なくて 朝はなかなか食べるチャンスがありませんでした。 それでこれを食べたくなった頃

にはわざと出張者に宣伝してこれにありつくという 浅ましい根性を発揮したものでした。 

又日本では全く知られていない料理に帰化した中国人のニョニャ料理が有ります。 味は結構

辛く一見マレー料理に近い料理方ですが 何か説明しにくい一味違った味わいがありハラル料理

ということもありマレー人にも人気があります。 辛い料理にあまり抵抗のない方は土産話に

どうぞお試しください。 尚ハラル料理とは豚肉を一切使わずにイスラム教義にのっとり調理

された料理で マレー人も安心して食する事が出来ます。

 

 小生個人的には醤油の国の人ですから 家に居る時は日本風のメニューかウエスタンメニュー

を選んで食べる事が多くなりますが 外でお店を選べない時には少し控えめな辛さのメニューを

選ぶ事が出来ますので 今では食事に苦労する事はあまりありません。

それでも来馬当初はやたらに日本食が恋しく 忙しい時は別にして毎日一番近い それでも

20KM位離れた空港のそばの日本料理店に車を飛ばしたものでした。 もちろん夜はほとんど

毎日といって良い程日本食で 昼間なかなか掴まらない日本人の担当者を追っかけ その夜どこ

に食事に行くか聞きまくりアポを取ったものでした。 大抵ホテルか良く知られたショッピング

センター内の日本料理店か 時には気分を変えてステーキや海鮮料理、フランスレストランと

決め そのままカラオケ接待に持ち込む作戦でした。 今考えると当時の営業成績はまずまず

でしたから 会社持の経費の元は取ったと思っています。 その頃のクアラランプールには日系

駐在員の通う日本料理店が10店位しか無かったと思いますが お金持ちの日本人には余り不自

由は無かったと思います。 今ではローカルのスーパーマーケットでさえお持ち帰りの寿司コー

ナーが有ったりして随分便利になりました。 ちなみに当時(1990年代前半)の進出企業駐

在員のポケットマネーは一般オペレーターの給料の5倍以上有ったと思いますから 我々日本人

はしょっちゅうゴルフにカラオケとこの国の生活をエンジョイしたものでした。

 

 

 

追記: 次の話題は何も決めてありませんが次回も予定します。

石田 勝  マレーシア住在

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