記念講演
プロ野球解説者 堀内恒夫氏
読売巨人軍のエースとして活躍。ピッチングコーチ・ヘッドコーチを歴任。

プロ野球はプロの集団
日本のプロ野球は、1チーム70人。概ね57人から68人くらいで1年間戦っている。
これらメンバーは選ばれた人間。
結果が全てで過程は関係ない。打つか打たないか、守ったか守らないかで決まる。
新人が入ってくる分、辞めていく者がいる。
入れるとき”三顧の礼”をもって迎えられるが、やめるときは何もない。
ドラフト
自分は甲府出身。製糸屋の若旦那。
おりしも昭和35年頃から中国産が入ってきて絹糸の相場が下がった。
親の援助をしたかった。
自分の1年前がジャンボ尾崎(現プロゴルファー)の時代。
契約金は5,000万あった。
しかし、自分のときはドラフト1回目の年で1,000万。
その後も、なかなか給料が上がらなかった。
なんといっても、1/3を王・長島が取っていた。
目的意識
なにをやるか、なにを求めていくか、目的意識が大事。
それによって同じスタートで差が出てくる。資質だけではない。
夢は高いところにおいて求めていくもの。
大きく高く掲げるのは大切なこと。それに近づいていくこと。
200勝を目標とした。100勝すれば大成したといわれるからかなりズーズーしいと思う。
200勝するためにはなにをすればいいか考えた。
自分は右の人差し指が短い。子供の頃、ホートーを切る機械で指先を切ってしまった。
幸いにも爪が残った。だから野球はできた。
指が短いからコントロールが悪い。シュートが投げられない。
そこで、”ひねるカーブ”と”抜くカーブ”を研究した。
ストレートは早いがコントロールが無いから、バッターは怖がった。
そしてカーブはウィニングショットになるカーブとなった。
(桑田のカーブはストライクを取れるカーブ)
考えるということは工夫すること。
帽子はゆるゆるのをかぶった。帽子を飛ばして投げることで相手は怖がった。迫力が出た。
コントロールが悪かったのでツースリーでないとストライクが入らなかった。
一試合180球くらいは投げた。守備陣は疲れると思う。
言い訳するな
自分は言い訳だけはしたくない。結果が出なければしょうがない。
エラーがいやなら打たれなければいい。
審判が厳しければ真ん中に入れればいい。
野手はバッターが打った瞬間に取れるか取れないかわかる。
しかし、芝の縫い目に当たったり、打球のスピードが落ちることがある。
それを求めて飛び込んでいく。
人のせいにする、言い訳をしているやつはそのうち足をすくわれ、成長しない。
自分に力が無い、どこが悪いか考えて練習する。
思い立ったらすぐやる。「明日からダイエットする」ではダメ。
選手は通常の練習時間以外、午後8時から11時までの時間をどう過ごすかで違ってくる。
そこで”自分の練習”をするのが活きてくる。
欲望を満たしてうまくなろうなんて、そんなことはありえない。
一所懸命やるのは当たり前。継続は力なり。コツコツ積み上げていくことが大事。
階段も1段ずつあがればたどり着く。飛ばしていくと怪我をする。
いい仕事・結果をだすには体と精神の健康が大事。
みなさんも頑張ってください。