3月のセミナー

      「ドロボウから観た戦後史」

講師は奥田博昭氏
  ジャーナリスト・健康生きがいづくりアドバイザー・ライフプランナー
  ・中高生性教育相談員、そして日本で只一人のドロボウ評論家。
  実体験を語る元プロではありません。新聞・週刊誌等文献を詳細にわたって
  研究されている第一人者。
  十数冊の本を出版したり、テレビ・ラジオでも活躍されています。

変遷

終戦直後=食べ物
  米ドロボウ・野荒らし(芋などの畑を荒らす)
  元軍人など凶暴なのや子供にやらせるケースが多かった。

昭和22年=衣類
  剥ぎとり魔(菓子やパンを餌に子供をだまして持ち逃げするケース等)

昭和23年=軍隊式窃盗団

昭和25年=糸偏・金偏
  朝鮮戦争の軍需景気で経済が活性化。
  マンホールや埋設されている電話線など狙われた。

昭和29年=マリリンモンロー
  来日した彼女が「寝るときはシャネルの5番」と言ったのが刺激となり、
  彼女のものをいただくお祭りが行われた。
  1等は直にはいていたパンティだったとか。本人の気を別なところにやって
  本人も周りもきずかないうちに頂戴したらしい。

神武景気
  高度成長期に入り、鉄筋コンクリートの中層アパートが増加。
  侵入の仕方がトイを使ったり、屋上からロープで降りるなど変わってきた。
 ****防犯ポイント****
  鍵開け3分、物色5分が目安とのこと。
  1つのキーを解除して2つ目の鍵を見つけるとたいていはパスするそうな。
  もたもたは厳禁のようだ。

岩戸景気
  皇太子と美智子様のご成婚で当時17万円もするテレビが爆発的に売れた。
  安いテレビがあるからと言って注文を取り、電気屋さんで調達し、翌日納品。
  ダットサンブルーバードが発売され、車の大衆化が進み、
  広範囲で大量の獲物が狙われた。
  今まで、その場であけていた金庫を金庫ごと運び出す手口がでてきた。

国民所得倍増計画
  おめみえドロボウ/旅館の帳場を狙う。
   中卒を金の卵と言ったりするほどの人手不足。
   人材募集公告に応募し、一生懸命働いて信用を得、お客様が帳場へ預ける
   一時預かりの財布をいただく手口。
  自転車ドロボウ
   住宅が駅から離れていき、自転車の需要が増大。駅前の自転車が狙われた。

昭和39年
  スーパーマーケットの発達。万引きの大衆化。魔が差す。少年と主婦に多い。

いざなぎ景気
  消費の大型化。自販機荒らしの横行。
  ドロボウもマイホーム化。給与・ボーナス・週休制有り。妻子にはサラリーマンを装う。

近年の傾向

飽食の時代のドロボウになってきた。
  1.手口が簡単。車上・自転車等。
  2.厳禁を狙う。自販機・両替機等。
  3.一攫千金狙い。3億円・夜間金庫偽装等。
  4.素人が多くなってきた。プロフェッショナルの高齢化。新規参入ない。

犯罪の娯楽化現象
  観客を意識した劇場犯罪
  ロス疑惑・豊田商事・グリコ森永事件等

宅配便に注意
  在宅・不在の判断を付けやすい。(本物の後ろから様子を見ていたりする)
  他の家に取りに行かせ隙を狙う。(小売業など狙われやすい)

外国人ドロボウの台頭
  根こそぎ持っていく。荷物の輸送に便利な地区が狙われやすい。

キャッシュカードにご用心
  暗証番号に誕生日を使ってる方が多い。巧妙にそれを聞き出している。
  *大学病院で白衣を着ていると不審に思われない。
    ポケットを荒らして、後から警察を装って財布がでてきた旨電話し、
    受け取り人認否のためと称し生年月日を聞き出す。
  *電車での置き引きで、遺失物届け所からの電話と称し、
    受け取り人認否のためと称し生年月日を聞き出す。
    遺失物届け所では電話をしないそうでましてや生年月日を聞くことはない。
    警察もしかり。無くしものが見つかってホッとしてる心の隙をついている。

家宅侵入に少しのお土産
  全く獲物がない状態だと逆に危ない。荒らされる危険性が高い。
  茶箪笥に1万円ぐらいあれば危険は遠のく。

お金の隠し場所
  水商売の人は畳の下。小売業の人は手提げ金庫に入れ、枕元。
  枕元もご用心。寝息に併せて1歩1歩進退するよし。


履いている桐下駄をいただいてしまうテクニックなど実例をあげての講演でした。
身の回りに気を配って被害を防ぎたいと感じました。
奥田先生ありがとうございました。