第32回読売育英奨学会卒業式
記念講演 大久保博元氏 (デーブ)
(元巨人軍選手、プロ野球解説者)
3歳で母子家庭になった。とても貧乏だった。
小学校に入る前、お袋が車を運転しながら「ハンドルを切って海がいいか?薬がいいか?」
と聞いてきた。即座に「薬がいいと」と答えた。海がいいといってたら今はない。
腹違いの兄弟から野球を教えてもらった。500回/日の素振りを何年もやった。それが活きた。
リトルリーグにはいった。
中学のときグレた。家を出て一人住まいもした。やくざとも付き合った。
自分の田舎はやくざと漁師と土建屋が多い。楽して飯食って行けるなんていいと思ってやくざの事務所に出入りしたり飯を食わしてもらった。
そんな時、「やくざは高校出てからでも出きる。リトルリーグで活躍したみたいだから野球をやってみろ」と勧められ水戸商業に入った。
西武にいた7年半は二軍が多かった。
世の中「結果」だ。結果を出せば人が寄ってくる。結果を出せないとき、人のせいにする。言い訳をする。うそをつく。
この3つを止めた時ようやく二軍から抜け出た。
巨人に移籍して結果を出せるようになって人が寄ってきた。一時人間不信にもなったが世の中そんなもんだ。
打席で結果を出せなかったとき叱責され「使ったおまえが悪い」と言ってしまってしばらく使ってもらえなくなった。
巨人軍の村田捕手は娘を事故で亡くした。6歳だった。
横を通った車に接触された。医者から豆腐を強くゆすった状態と同じと説明されたそうだ。
入院して2〜3日で亡くなった。
奥さんの落ち込みようは激しく時々失神したりもした。
彼がすごいと思ったのは人のせいにしなかったこと。
野球で皆を引っ張っていくのはさすが。
人生は1度きり。今を大切にしろ。
親を大事にしろ。子供は親に心臓をあげられないけど親は子供にあげられる。親の愛は無限大なんだ。
人が言ってくれる(意見)うちだよ。言われなくなったら終わり。言われたら素直に聞け。
今、一番勘違いをする年(齢)だ。
チャンスも多い。やりたいことをやれ。自分に責任を持って。
愚痴を言うくらいなら会社を辞めちまえ。
しかし、大勢の人から世話になっていることを思い出せ。
人にしたことは自分に帰ってくる。
人生は五分で終わる。苦労が活きる。
何でもない奴に金は出さない。皆は選ばれたんだ。プロも同じ。自信を持っていい。皆大人の顔をしている。
明るく生きろ。人生8割は運。それを掴むのは努力だ。
ご自分の環境と失敗談を交えての力強くユーモラスな講演でした。